キャッシュフローとバリューフロー

ちょっと考えをまとめるためのメモ。

お客さんに届ける価値の流れを「バリューフロー」という言葉で表すことにしてみよう。例えばバリューフローが悪いプロジェクトというのは、開発に数年をかけて最後に一気にドーンとリリースするタイプのプロジェクトを指す。

さて、最近キャッシュフローという言葉を良く聞く。利益は粉飾できるが、キャッシュフローは粉飾できないからだ、と思う。専門じゃないから良く知らないけど。

バリューフローも同様だ。進捗報告は粉飾できるけれど、バリューフローは粉飾できない。「進捗率は9割程度です」という報告は眉に唾つけて聞かないとダメだ。だけれど、「A, B, C の3つの機能をリリースしました」というバリューフローはごまかしが効かない。

この世は等価交換が基本だ。キャッシュフローを良くしたいのなら、バリューフローも良くしないとダメだ。バリューフローがないのにキャッシュフローだけ良くしようというのは虫が良すぎる。

究極的に良いフローというのは、間欠性がなく滑らかな、まさに流れるようなフローだ。心臓のような拍動はあまりないほうが良い。スポーツ心臓は心拍数が少ないけれど、経営では逆に心拍数は細かくしたほうが良い気がする。

今の僕のプロジェクトを反省すると、あまりバリューフローが良くない。もっと流れるようにお客さんに価値を提供できるようにならないと、と思う。