time-saving と time-consuming
(今日はタイトルつけてみた。)
世にある色んな製品商品を分類する軸として、色んな軸はあろうけども、その分類軸の1つとして time-consuming か time-saving かというのはナカナカ面白いと思っている。
お客さんの時間を節約する商品は time-saving と分類する。例えば食洗機は家事の時間を節約する商品なので time-saving だ。あるいは企業向けの商品で業務効率の改善を謳っているものも time-saving な商品ということになる。
逆にお客さんがお金だけでなく時間も使う商品を time-consuming と分類する。例えば映画とかゲームとか遊園地とか、娯楽商品はすべて time-consuming な商品になるかと思う。
売りやすいのは time-saving な商品だと思う。商品の購入者は、例えば自分の生活スタイルだったり、自社の業務プロセスだったり、今までのやり方を大きく変える必要はない。ただお金を出して商品を入手すれば自分の時間が節約できる。この効果は誰の目にも分かりやすく、導入しやすく、良いものがあれば売れるだろうと思う。問題は、あっという間にレッドオーシャンになることが予想されること。
一方 time-consuming な商品は売るのが難しそうだ。この類の商品を買ってもらうためには、今までは他のことに使っていた時間を削ってその商品に時間を使ってもらう必要がある。場合によっては生活スタイルや業務プロセスを変更してもらう必要がある。また、この手の商品においてはシェア何%とかいう数字は意味を持たない。この商品の戦いはお客さんの時間の奪い合いであるから、他の time-consuming な商品すべてがライバル商品ということになるだろう。
面白いのは DeNA とか GREE のケータイゲーム。やったことがないので耳にしている情報からの類推に過ぎないけれど、time-consuming なゲームは無料で提供して、そのゲーム進行を速めるアイテム、つまり time-saving なアイテムを有料で売っているんじゃないかな。time-consuming と time-saving をうまく組み合わせている。
直観的には time-saving な商品はもう出尽くしたような気がしている。もう time-saving な革命は起こらないんじゃないか、と思う。もう十分に time-saving は技術は出揃ったのであって、これからはどんな time-consuming な商品で時間を楽しく過ごすかが大事なんじゃないだろうか。
では time-consuming な商品の市場として日本を見たとき、日本人の財布の総和を考えるだけでは市場規模を見誤る。日本人が持っている時間の総和も考えなくてはならないはず。パイはお客さんの時間なのだから。その時間を奪い合うのだから。
そういう目で見たとき、日本人は時間の観点からはあまりリッチとは言えない印象があるねぇ。あとはやっぱり、シニア世代はお金も時間もあって、time-consuming 市場として有望という気がするねぇ。
あ、今思いついたけど、シニア向けのSNSとかってダメかな。シニア世代が集まる場所に行って Facebook を作るの。例えばゴルフ場とかどうかな。で、一つのゴルフ場を制覇したら隣のゴルフ場へターゲットを移す。Facebook が大学から大学へ飛び火したように。
あー思いつきで物言うのって楽しいね。テキトーに言うだけだから。
閑話休題。
今日は、下の娘がほぼ生後100日ということで、簡単にお食い初めの儀式をした。金目鯛を買ってきて妻が煮付けを作ってくれた。本当はお食い初めは焼き魚にするのが正しいらしいけれど、煮付けが食べたいねと意見が一致したので煮付けにしてしまったというテキトーぶり。