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ここ最近は通勤電車で Kindle が活躍中だ。とても軽く、とても読みやすく、想像した以上にこれは良い。実際にこうして手にとって見ると、ああこれは確かに電子書籍の時代がかならず来るなと肌感覚で確信することが出来る。
先日は達人出版会から面白そうな書籍が無料で出ていたのでダウンロードしてみた。ケヴィン・ケリー著作選集 1 - 達人出版会。
恥ずかしながら僕はケヴィン・ケリーという名前に聞き覚えがなかったのであるが、目次をぱっと見たとき第1章のタイトルに興味を惹かれてダウンロードしたのであった。第1章「無料より優れたもの」。
早速、まず第1章だけを読んでみた。
情報はタダでコピーができてしまう。コピーが無料ならば、コピー出来ないものを売る必要がある。著者はコピー出来ない価値として次の8つを挙げている。(著者はこれらを「生成力」と呼んでいる)
- 即時性
- 個人化
- 解釈
- 信憑性
- アクセスしやすいこと
- 具体化
- 後援
- 見つけやすいこと
ソフトウェアのビジネスとしてこれは切実な問題だと思うし、色々と思い悩んでいるところであるけれども、まだこれという方向性は見つけることが出来ていない。この本がなにかヒントになると良いと思う。
そうそう、この本は Creative Commons ライセンスだそうで、翻訳したものがブログで公開され、それを達人出版会が無料で電子書籍にした、という流れとのこと。このような興味深い書籍を無料で読めるのはその過程に関わった人たちの尽力によるものであり、感謝したいと思う。と同時に、「無料より優れたもの」について述べている本が無料となっている状況は面白いというべきか、悩ましいというべきか。