ソフトウェアを基点にハードウェアを発想する
これからの時代、面白いモノづくりって、ソフトウェアが基点になるんだと思う。
今のところ
- まずハードウェアを開発する(すでにハードウェアがある)
- 次にそのハードウェアの上にどんなソフトを載せるか考える
ていう順序が多い気がする。つまり、言い換えれば
- まずハードウェアメーカーが企画する
- 次にそのハードウェアメーカーがソフトウェア会社にソフトを発注する
ていう仕事の仕方が多い気がする。
でもこれからは、
- まずソフトウェアを企画・開発する
- 次にそのソフトをどんなハードウェアに載せるかを考える
という順序のほうが面白い商品が作れる気がする。つまり言い換えれば
- まずソフトウェア企業が企画する
- 次にそのソフトウェア企業がハードウェアメーカにハードを発注する
という仕事の仕方も面白いんじゃないかと思う。
具体例を見てみる。
アップルも任天堂も、僕はソフトウェアの会社だと思っている。
今の日本企業を見ると、モノづくり企業が内部にソフトウェア部門を抱えている例は多い。でも、その逆は少ない。つまり、ソフトウェア企業が内部にハードウェア部門を抱えている例は少ないと思う。もっとソフトウェア企業は野心的になってもいいんじゃないか。積極的にモノづくりにトライしてもいいんじゃないか。もちろん、それは簡単ではないけれど。
別に、僕は従来のモノづくりを否定する意図はない。モノを基点に考えるほうが向いている商品も多いだろう。
でも、逆にソフトを基点に考えるほうが向いている類の商品だってあるんだと思う。なのに、現状はモノ中心に偏りすぎているように思う。なんかバランスが悪いんじゃないか。
もし、はてなにハードウェア部門があったら、彼らは何を作るだろう?
もし、mixi にハードウェア部門があったら、彼らは何を作るだろう?
そして、もしウチの会社にハードウェア部門があったなら、僕はいったい何を作るだろうか?