ワーク・ライフ・バランス

日本電産の社長の発言もあって、ワーク・ライフ・バランスという言葉を目にする機会が増えたように思うのだけれど、いまひとつしっくり来ないという感触がある。

「仕事」って、「ライフ(=生活、人生、命)」の対義語なのだろうか。

「仕事」って、「ライフ(=生活、人生、命)」のカウンターウェイトなのだろうか。

僕の感覚としては、仕事はライフの一部。さすがにワーク・イズ・ライフとまでは思わないけれど、ワークとライフは対義語じゃない。"No Work, No Life." とまで言ったらちょっとヤバいかな。

永守氏もそういう感覚なんじゃないかな、と勝手に想像している。一生懸命仕事しろ、というのは、一生懸命生きろ、という意図なのかもしれない。仕事を休むな、というのは、人生を休むな、という意図かもしれない。まあ、不用意な発言だったというか、世間的にタブーな何かを踏んでしまった感じはするけれど。

問題は、ライフの対義語となってしまうような仕事を強いられている人たちがいること。その問題解決策として、ワーク・ライフ・バランスが本当に正解なのか。ワーク自体を面白くしようというのも解決方法の一つなんじゃないか。

・・・マッチョの考え方ですかね、コレ。

ちなみに、カンブリア宮殿だったか、何かの番組で永守氏を拝見したのだけれど、面白い方だと思った。印象的だったのは、温暖化対策のためにエアコンの温度設定を上げるなんてことはしない、という発言。ウチは世界中にモーターを売っているんだから、そのモーターの効率を少しでも上げる方がよっぽど温暖化には貢献できる、そのために快適な仕事環境が必要なんだったらナンボでもエアコン使えばいい、と言っていた。僕は面白いと感じたけれど、人によっては不快に感じるかもしれない発言でもあるわけで、今回の件と何かダブるものを感じた。