有害情報と実名匿名問題と野球と将棋

11日の記事で、「はてなが有害情報を放置してアクセスを稼いでいる」と書いたら、予想どおりネットイナゴが殺到して150もブックマークがつき、はてなの「人気エントリー」のトップになった。世界情勢にも経済問題にも関心がないが、自分の使うおもちゃを批判されると泣きわめく、匿名の精神的幼児の集まりだ(*)。はてな梅田望夫氏のいう「集団の叡智」なるものの反例になっているのも、皮肉なものである。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/fbfaca6dfadef82fccf2c9349c12ae91

池田氏の意見の是非は僕には分からない。何より、こういうデリケートな問題に首を突っ込む度胸がないし。
ただ、ふと連想したのは、梅田氏が引用していた将棋の本。

例えばプロ野球を見る時。「今のは振っちゃダメなんだよ!」とか「それくらい捕れよ!」。サッカーを見る時。「そこじゃないよ! 今、右サイドが空いていたじゃんか!」「それくらいしっかり決めろよ!」。自分ではできないのはわかっていてもこのようなことを言いながら見ますよね。それと同じことを将棋でもやってもらいたいのです。

「それくらい捕れよ!」と言いはしますが、実際に自分がやれと言われたら絶対にできません。「しっかり決めろよ!」も同じで自分では決められません。将棋もそんなふうに無責任で楽しんでほしい。(第三章 将棋というゲーム)

「頭脳勝負 将棋の世界」(渡辺明著 ちくま新書) - My Life Between Silicon Valley and Japan

野球選手からみたら、「今のは振っちゃダメなんだよ!」っていうコメントとか、有害情報なのかな。まあ度が過ぎたファンには腹が立つこともあるだろうけど。
たぶん、2ちゃんねるの連中とかって、野球とかサッカーを観ているときの感覚でコメントしてるんだよなぁ。だから自分には出来もしないくせに罵倒するし、ブーイングするし、フーリガンみたいな連中も出てくるし。
でも、そういう無責任に楽しめる世界だから、盛り上がるんだと思う。インターネットもそういう側面があるんじゃないか。だから盛り上がっているんじゃないか。
もちろん、他人に危害を加える可能性があるわけだから「無責任に」楽しんでいいのか、という問題はあるのだけれど・・・・。
あ”ー、やっぱり話がややこしくなってきたな、メンドクセー。言いたいのはさ、単に上記のエントリを連想したってことだけなんだよ。そんだけ。インターネットはどうなるべきか、は知らん。