スペシャリストとゼネラリスト
スゲーことに気づいちゃったよ。「そんなの当たり前だろ」って言われちゃうことかもしれないけど。
気づいたこと。
それは、スペシャリストの方が general で、ゼネラリストの方が special だ、ってこと。
ゼネラリスト | 色んな分野を広く浅くつまみ食いし、会社の雑多な事情や面倒な人間関係にも精通している人。分野横断的、組織横断的に活躍できる人。 |
スペシャリスト | 一つの分野に精通した人。自分の専門分野とか資格とかを持っている人。 |
ちょっと前から、「ゼネラリスト」より「スペシャリスト」の方がカッコイイじゃん、っていう風潮がある気がする。少なくとも僕は、そんな気がしていた。
何でかっていうと、ゼネラリストは、その会社を辞めたとたんに「仕事の出来ない人」になってしまいそうだから。スペシャリストなら、今の会社に頼らずとも生き抜くことが出来そうだから。
そして何より、スペシャリストの方が special な気がしたから。
でもさ、気づいたら当たり前なんだけど、ゼネラリストのほうが special なんだよなー。能力が今の会社、今の組織に特化しているわけだから。逆に、スペシャリストは他の会社でも仕事が出来るってことは、比較的汎用的な能力、general な能力を持っているってことになる。
もしかすると、こんな流れがあるんだろうか。
- 会社なんていつ潰れるか分からないものだ、という認識が広がる
- だったら会社という組織に依存しない能力を身につけておこう、ということでスペシャリスト志向が広がる
- 結果として、交換可能な general な能力を持った人材が世に溢れる。また、働いてもスペシャリストになれそうもない職場は、サクっと辞めてしまう人が増える。
- 結果として労働市場の流動性が上がり、派遣労働などが増える。
- 人材は交換可能な部品となり(人材のモジュール化)、労働環境が悪化する
切ないのう。