スペシャリストとゼネラリスト

スゲーことに気づいちゃったよ。「そんなの当たり前だろ」って言われちゃうことかもしれないけど。


気づいたこと。
それは、スペシャリストの方が general で、ゼネラリストの方が special だ、ってこと。

ゼネラリスト 色んな分野を広く浅くつまみ食いし、会社の雑多な事情や面倒な人間関係にも精通している人。分野横断的、組織横断的に活躍できる人。
スペシャリスト 一つの分野に精通した人。自分の専門分野とか資格とかを持っている人。


ちょっと前から、「ゼネラリスト」より「スペシャリスト」の方がカッコイイじゃん、っていう風潮がある気がする。少なくとも僕は、そんな気がしていた。

何でかっていうと、ゼネラリストは、その会社を辞めたとたんに「仕事の出来ない人」になってしまいそうだから。スペシャリストなら、今の会社に頼らずとも生き抜くことが出来そうだから。

そして何より、スペシャリストの方が special な気がしたから。


でもさ、気づいたら当たり前なんだけど、ゼネラリストのほうが special なんだよなー。能力が今の会社、今の組織に特化しているわけだから。逆に、スペシャリストは他の会社でも仕事が出来るってことは、比較的汎用的な能力、general な能力を持っているってことになる。

もしかすると、こんな流れがあるんだろうか。

  1. 会社なんていつ潰れるか分からないものだ、という認識が広がる
  2. だったら会社という組織に依存しない能力を身につけておこう、ということでスペシャリスト志向が広がる
  3. 結果として、交換可能な general な能力を持った人材が世に溢れる。また、働いてもスペシャリストになれそうもない職場は、サクっと辞めてしまう人が増える。
  4. 結果として労働市場流動性が上がり、派遣労働などが増える。
  5. 人材は交換可能な部品となり(人材のモジュール化)、労働環境が悪化する

切ないのう。