「好きを貫く」ために必要なのは「能力」よりも「ビジョン」とか「戦略」じゃない?

なんだろう、この違和感、この気持ち悪さ。テニスボールはとりあえず相手のコートに返ったけど、スイートスポットに当たらず手元に気持ち悪さが残っているような感じ。

好きなことを貫いている人の多くは、交換不可能な能力、つまり、こういうことをお願いするとしたらこの人以外には考えられないという種類の能力に磨きをかけることに注力しています。

梅田望夫氏が言うように、好きなことを貫いて仕事にしていくためにはどのようにすればよいのか : 小野和俊のブログ

好きなことを貫いている人は、「好きを貫くこと」に注力しているだけ。結果としてそれが「交換不可能な能力を磨く」という手段になる場合もあるだろうけど、それは結果論じゃない?


「好きを貫くこと」は「好き勝手やること」じゃない。「好きを貫く」には戦略が要る。知力を絞って好きなことをやりながら周囲を納得させる方法を考えないといけない。

「好きを貫くこと」には金が必要だ。誰も霞を食って生きていくことは出来ない。好きなことをやりつつ金を稼がなくてはならない。この場合、「誰もが嫌がる仕事を代行することで金をもらう」とか「誰かに指示された仕事をこなして金をもらう」などというやり方ではダメだ。これでは「好きなこと」が出来ない。自分の「好きなこと」に周囲が関心を持ち、その仕事の将来に期待し、そのためには対価を払うことを惜しまない状況を作らないといけない。

要するに、これはビジョンだ。
要するに、これは鬼十則だ。

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
2. 仕事とは、先手先手と働きか掛けていくことで、受け身でやるものではない。
...
6. 周囲を引きずり回せ! 引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる。
...

http://dokugaku.info/dentuu.htm

これをやらないと「能力」を磨いても好きなことは貫けないと思う。


単に個人の生き方だけではなく、会社の経営もこうありたいものだ。「誰もが嫌がる仕事を代行することで金をもらう」のではなくて、「会社の『好き』を売ってお金をもらう」経営。つまり、ビジョンがあり、それを実現する戦略があり、それで金を稼ぐ戦術がある経営。顧客に引きずられるのではなく、逆に顧客をいい意味で引きずり回す経営。
これ、実現したいなぁ。これが僕の目標だ。野望だ。(←妄想