ヒスイ 1.1 リリース!

今日は 株式会社カタッチ より宣伝モード。 ヒスイ1.1 をリリースしたのだ!
ダウンロードはこちら: http://www.quatouch.com/products/hisui/index.html

http://www.quatouch.com/products/hisui/doc/howtouse_bunny.png

ヒスイは C# で書かれた OpenGL のプラットフォームだ。大きく分けて、使い方は次の2通り。

  • STLファイルやobjファイルのビューアとして使う
  • OpenGLを用いた3次元グラフィックアプリケーションを開発するためのフレームワークとして使う

ウリは後者だけど、前者のほうがとっつきやすいよね。

ビューアとして使う

下の図から分かるように、4種類のフォーマット(asc, obj, stl, ply) に対応している。ちなみに *.ply というフォーマットはスタンフォード大学などで使われているフォーマット。上図の有名なウサギのデータは、スタンフォード大学のページ(http://graphics.stanford.edu/data/3Dscanrep/)からダウンロードできる *.ply ファイルだ。
http://www.quatouch.com/products/hisui/doc/howtouse_import.png
描画には OpenGL拡張機能である VBO(Vertex Buffer Object)を利用したので、描画のパフォーマンスは悪くないはず。まあ、グラフィックボード次第なんだけど。手元の GeForce 7900 GTX では数百万頂点のオブジェクトもサクサクと描画できている。

フレームワークとして使う

ヒスイは .NET Framework 2.0 の上に C# で開発されているので、.NET 言語で誰でもプラグインを開発することが出来る。とっつきやすさ、開発効率には自信があるので、ぜひ。
開発チュートリアル

読み込んだSTLやobjのデータ構造にも自由にアクセス出来る。
http://www.quatouch.com/products/hisui/doc/spatial.html

IronPython (.NET 上で動作する Python 処理系)との連携も模索中だ。(まだバグが多いのは許して・・・)
http://www.quatouch.com/products/hisui/doc/python.html

アプリケーション例(建築パース作成ソフト REMBRANDT)

ヒスイを使って、REMBRANDT(レンブラント)という建築パース作成のソフトを開発した。お問い合わせは下記の有限会社ライアまで。
REMBRANDT -有限会社ライア-
これがREMBRANDTの画面。ヒスイを使ってもGUIは自由に設計できるので、上のヒスイの画面とは全く違うデザインとなっている。
http://www.quatouch.com/products/rembrandt_screenshot.png
これがREMBRANDTでレンダリングした結果。有限会社ライアのレンダリングエンジンCALLISTOの威力だ。フォトンマップという手法で天空光をシミュレートしたレンダリングを行っている。
http://www.quatouch.com/products/rembrandt_rendering.jpg