まだOpenGLでイケるのか?

しばらく前に見た記事。
後藤弘茂のWeekly海外ニュース

 Windows VistaのAero Glassでは、DirectX 9をベースにしているため、基本的にはOpenGLDirect3Dにマップする形をとる。
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 こうした構造であるため、OpenGLDirectXにマップすると、性能面でペナルティが発生してしまう。あるGPUベンダーによると、性能に対する影響はゲームで10%、CADで40%程度になるだろうという。

これは大変衝撃的で、「これはもうDirectXに乗り換えるしかないじゃん」と思った。これはOpenGLに対する死刑宣告だ。40%も性能がダウンするんじゃたまらない。・・・そう思いつつも、悪い癖で「まあ、もうちょっと後でいっか」と問題を先送りにしていた。そうこうしている内に、次の記事を発見。これも結構前の記事だけど、最近になって初めて知った。
http://watch.impress.co.jp/game%2Fdocs/20060322/3dinis.htm

■ Open GLとWindows Vistaの最新事情

 Windows Vista環境下ではそのGUIのAERO GLASSがD3D9(DirectXのDirect 3D)で制御されることから、D3D9と同種のグラフィックスAPIであるOpen GLは競合してしまうため、Direct 3Dにラッピングされるような形で実装されると発表されてきた。これはWindows Vistaでは「互換性を保つためのつじつま合わせとしてOpen GLをサポートする」という程度の対応であり、Windows VistaではOpen GLのパフォーマンス低下に結びつくと懸念されていたのだ。いわば事実上、Windows VistaではOpen GLベースのゲーム (「Quake」、「DOOM」、etc.)には死刑宣告に近いものがあった。

 ところが、これに対しOpen GL支援者から強い要望がマイクロソフトに寄せられ、結果、Windows VistaでもOpen GLがWindows Desktop Managerと共存する形でサポートすることが決定したという。

あ、なーんだ。OpenGL復活ぅ?「果報は寝て待て」で正解だったのだろうか。しばらく様子見としよう。